近くの近道 VOL.4-正しいがん情報へのアクセスのヒント-「緩和ケア」と「医療用麻薬」

 皆さん、こんにちは。今回「みぎくりハウス」を訪れている方に、本やインターネットの情報などを紹介している、スノー・マンです。
 このコーナーが、みなさんの正しく有用な情報アクセスへの「近くの近道」になればと思います。なお掲載した情報は、私スノー・マンが厳選し、中皮腫サポートキャラバン隊が確認しております。このため有害な情報は排除されていますが、なにか問題・疑問があれば、こちらまで、ご連絡ください。

 がん治療においては、多くの人に誤解されている分野があります。今回は特に誤解の多い分野である、「緩和ケア」と「医療用麻薬」についてです。

 まず「緩和ケア」から。緩和ケアとは有効な治療がなくなった後の、終末期医療と誤解されている方が多いです。「もう使える抗がん剤がないので、緩和ケアを受ける」などというイメージが、典型的な誤解の代表例です。また医療者にも、いまだにそのような考え方を持っている方がいるのも、誤解を広めている一因です。

 本来緩和ケアとは、がんと診断されたときから始めるもので、これは「早期緩和ケア」とも言われています。まず、この事を、わかりやすく説明している動画を、二本見てください。疼痛緩和(痛み止め)に関する医療用麻薬についても説明しています。これについては、後半でまた詳しい資料を紹介しますね。

動画:緩和ケア みんなが誤解していること

【医師が解説】がんの緩和ケアは最期の治療ではない!麻薬の誤解も紹介。 「外科医けいゆう」氏(2020/02/24)

動画:緩和ケアの医師が症状を和らげるだけの医者と思っていると8割損をする

早期からの緩和ケア外来は「痛みや吐き気などの症状がなくてもかかる」緩和ケアちゃんねる・かんわいんちょー「大津秀一」氏(2019/11/01)

がんの療養と緩和ケア

 動画を見ていただいた方に、更に緩和ケアを正確に把握していただくためには、全体像をうまくまとめたホームページと冊子があります。これをご覧ください。ご存じ「がん情報サービス」に掲載されているものです。

https://ganjoho.jp/public/support/relaxation/palliative_care.html

https://ganjoho.jp/public/support/relaxation/index.html
「国立がん研究センター がん情報サービス」ホームページより

 このような、早期緩和ケアは全てのがん患者が、大きな恩恵を受けることができるものです。主治医や、通院している病院のがん相談支援センターで相談してみるのが良いと思います。
 また、緩和ケアについては次のような動画もありました。

動画:文部科学省選定 よくわかる!がんの授業

「がん治療における緩和ケア」企画・制作 日本対がん協会

 なんで、文部科学省なんでしょうかね~(笑) でも、このシリーズ結構入門者向けには良いですよ。「よくわかる!がんの授業」のフルバージョンも、以下に挙げておきますね。

 つぎに、「緩和ケア」と同じくらい誤解の多いものに、疼痛緩和(痛み止め)に使用する「医療用麻薬」があります。麻薬を使うと中毒になる、麻薬を使うのは末期になった時といった誤解をしていませんか?痛みをコントロールすることが、治療をスムースにし生活の質を上げるための良い方法なのです。この誤解を解いてもらうには、次の動画を見ていただくのが良いと思います。

動画:がんの疼痛緩和 「しなやかに生活していくのに大切な事」

帝京大学医学部 緩和医療学講座 教授・診療科長 有賀悦子氏
ジャパンキャンサーフォーラム2016 での講演


 すごくわかりやすい動画で、痛み止めと医療用麻薬のことがよく理解できたのではないかと思います。もっと詳しく理解したいという方は、次の書籍を参考にしてください。

「患者さんと家族のためのがんの痛み治療ガイド 増補版」

日本緩和医療学会 ガイドライン統括委員会 編集
金原出版株式会社出版 本体¥1,400-
http://www.jspm.ne.jp/guidelines/patienta/2014/index.php
日本緩和医療学会の上記のアドレスで、無料で読むことができます。

 もちろん、このみぎくりハウスの中にも、情報がありますよ^^

中皮腫の治療(手術・抗がん剤・放射線・免疫療法・緩和医療)

「中皮腫の緩和医療(ケア)」「中皮腫と心のケア」
https://asbesto.jp/archives/407#i-15

「緩和ケア」や「医療用麻薬」の誤解はとけたでしょうか?それぞれを、うまく使って、QOL(生活の質)を上げることが大切ですね。

<近くの近道での寄り道>

恒例のおまけの情報コーナーです。
第四回目の今回は…

 これまで、古いものが続いたので、少し新しめの作家を紹介したいと思います。いずれも超実力派ぞろいで、スノー・マンは、近い将来このなかから直木賞を取る作家が出ることは確実だと思います。
 まずトップバッターは、「柚月裕子」です。うーん、美魔女ですね。ってそれは関係ないか(~o~) 何より読ませますね~。


次は、「塩田武士」。取材のち密さと構想力、なかなか右に出る人はいません。

「吉田修一」さんの「路(ルウ)」。最近NHKで、波瑠さんが主演でドラマ化したので見た人もいるのでは? 小説もいいですよ。

最後に、私スノー・マンのお気に入りの作家「鏑木蓮」。この「エンドロール」って良い作品ですよ。泣かせます。