「中皮腫」臨床試験の最新状況

更新日:2020年9月30日
公開日:2019年12月9日

念願の第一歩:中皮腫(胸膜以外)に対するニボルマブ治験を開始(兵庫医科大学病院~新たな治療の開発を目指して~):2020年9月30日

https://asbesto.jp/archives/4088

胸膜中皮腫を対象としたオプジーボとヤーボイの併用療法の治験結果が発表されました: 2020年4月24日

https://asbesto.jp/archives/2927

UMIN(大学病院医療情報ネットワークセンター)、JAPIC(日本医薬情報センターiyakuSearch)の検索から

みぎくりハウスでは「中皮腫の治験情報」への窓口コーナーを設置しています。

このうちの「UMIN 大学病院医療情報ネットワークセンター」と「JAPIC iyakuSearch」で、「参加者募集中」の「中皮腫」治験を調べてみました。

一般向けとされている「臨床研究情報ポータルサイト」(国立保健医療科学院)で「中皮腫」「参加者募集中」での検索情報や独自に入手した情報も参考にしました。

現在、次の3件が該当するとみられました。

1)進行性悪性胸膜中皮腫患者に対する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスG47Δを用いたウイルス療法の臨床研究(UMIN-CTR 最新更新日:2018/09/08)
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000038588
<試験問い合わせ窓口>
東京大学医科学研究所附属病院TR・治験センター
東京都港区白金台4-6-1 電話03-5449-5462
試験のホームページ:
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/research/form_mesothelioma/index.html

2) 未治療の進行悪性胸膜中皮腫患者を対象にMK-3475(ペムブロリズマブ)とシスプラチン及びペメトレキセドを併用投与した際の安全性及び有効性を評価する第Ib相試験(KEYNOTE-A17)(JAPIC 最新登録日:2019/11/28)
<試験問い合わせ窓口>
MSD株式会社 グローバル研究開発本部
連絡先Eメールアドレス JPCT@merck.com
<試験実施施設>については、神奈川県立がんセンター、国立がんセンター中央病院、兵庫医科大学、岡山労災病院の4施設との情報があります。新しい治験ですので各施設の治験実施情報には掲載されていない可能性があります。関心のある方は実施施設等に直接問い合わせてみてください。

3)悪性胸膜中皮腫患者を対象としたGEN0101の腫瘍内及び皮下投与と、化学療法剤の静脈内投与の併用療法の安全性及び有効性評価のための多施設共同医師主導治験(第II相)(JAPIC 最新掲載日:2019/2/18)
<一般的な問合せ先>
ACメディカル株式会社CRO事業本部臨床開発部
大阪府吹田市江坂町1-12-28
電話06-6384-3430
<試験実施施設>大阪・兵庫の7施設の名称が明記されています。

いずれの治験についても参加条件等がありますのでご自身でご覧いただき、実施医療機関には直接お問い合わせください。

これらがどのような治療なのか、関連情報をネットを使って調べてみますと、
1.について、たとえば、「G47Δ」で検索

脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―
https://www.amed.go.jp/news/release_20190213.html

がん治療用ウイルスG47Δ(DS-1647)の希少疾病用再生医療等製品の指定獲得についてhttps://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006664.html

がんのウイルス療法の臨床開発https://www.haigan.gr.jp/journal/am/2018a/18a_sl010SP1.html

がん治療用ヘルペスウイルスを用いた脳腫瘍に対する医師主導治験で高い治療効果を確認-東大
http://www.qlifepro.com/news/20190215/clinical-trials-of-g47d-against-glioblastoma.html

ウイルスでがん治療「腫瘍溶解性ウイルス」今年から来年にかけて相次ぎ承認へ
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/16059/

進行性悪性胸膜中皮腫患者に対する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスG47Δを用いたウイルス療法の臨床研究の概要(医療専門家向け)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/research/form_mesothelioma/doctor.html

などが検索されます。
「ウィルス療法」とは何か、その治療法の一つであることや仕組みの概要、脳腫瘍での治験が先行していること、かかわっている医療機関などを知ることができます。

2)については、MK-3475(ペムブロリズマブ)とは、薬剤名キイトルーダで、免疫チェックポイント阻害剤です。PD-1阻害剤の一つ。PD-1阻害剤には、薬剤名オプジーボ(ニボルマブ)があります。
この治験は、未治療の方に、標準治療であるアリムタ+シスプラチンにキイトルーダを併用するものです。

治験について自分自身で調べるなかで、専門家のアドバイスを聞きたいことが出てきますので、そうした場合はたとえば、

がん情報サイト「オンコロ」
https://oncolo.jp/about/about
へのお問い合わせ(電話やメール)が利用できます。
なお、上記の1)は、オンコロのサイトにも掲載されています。
https://oncolo.jp/ct/mpm-triallist

治験に関わる情報を得ることはなかなか難しいのが現状で、患者どうしの情報交換も有益だと思います。

たとえば、上述の※で述べましたように、治験情報公開サイトでは「参加募集中」であっても、現在は募集をしていないということがあります。

これをお読みの方で、治験参加中の方はもちろん、上述の治験を含めて治験等に関する情報をおもちの方がありましたら、みぎくりハウスの問い合わせ窓口までお寄せくだされば幸いです。

希少がんである中皮腫の治験情報は、標準治療が限られている中皮腫の方にとっては、最新治療を受けられる可能性をもつものであって重要な情報と考えています。

「臨床研究」「治験」「Ⅰ相」「Ⅱ相」といった専門用語についての解説は、たとえば、
「臨床研究/臨床試験/治験」(オンコロサイト)
https://oncolo.jp/dictionary/clinicalresarch
をご覧下さい。

※なお、本投稿は、特定の治験を勧めるものではありません。また、お寄せいただいた情報をご本人の意志に反して他の方にお伝えしたり、公表することは一切ありませんことを念のため申し添えます。

(中皮腫サポートキャラバン隊)