「中皮腫」臨床試験の状況(2018/7/20)UMIN(大学病院医療情報ネットワークセンター)、JAPIC(日本医薬情報センターiyakuSearch)の検索から

みぎくりハウスでは「中皮腫の治験情報」への窓口コーナーを設置しています。
https://asbesto.jp/archives/410
このうちの「UMIN 大学病院医療情報ネットワークセンター」と「JAPIC iyakuSearch」で、「参加者募集中」の「中皮腫」治験を調べてみました。
一般向けとされている「臨床研究情報ポータルサイト」(国立保健医療科学院)で「中皮腫」「参加者募集中」ででの検索情報も参考にしました。登録年が2017年以降のものということでは、次の3件が該当するとみられました。

1)進行性悪性胸膜中皮腫患者に対する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスG47Δを用いたウイルス療法の臨床研究(UMIN-CTR 最新更新日:2018/09/08)
https://upload.umin.ac.jp/cgi-open-bin/ctr/ctr_view.cgi?recptno=R000038588
<試験問い合わせ窓口>
東京大学医科学研究所附属病院TR・治験センター
東京都港区白金台4-6-1 電話03-5449-5462
試験のホームページ:
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/research/form_mesothelioma/index.html

2)Ad-SGE-REIC第II相臨床試験(JAPIC 最新掲載日:2018/11/09)
https://www.clinicaltrials.jp/cti-user/trial/ShowDirect.jsp?clinicalTrialId=22124
<一般的な問い合わせ先>
杏林製薬株式会社臨床開発センター
develop2@mb.kyorin-pharm.co.jp
<試験実施施設>東京、千葉、大阪、兵庫、岡山、広島、山口、福岡の10施設の名称が明記されています。
※ただし現在は参加者募集をしていないという情報を得ています。

3)悪性胸膜中皮腫患者を対象としたGEN0101の腫瘍内及び皮下投与と、化学療法剤の静脈内投与の併用療法の安全性及び有効性評価のための多施設共同医師主導治験(第II相)(JAPIC 最新掲載日:2019/2/18)
<一般的な問合せ先>
ACメディカル株式会社CRO事業本部臨床開発部
大阪府吹田市江坂町1-12-28
電話06-6384-3430
<試験実施施設>大阪・兵庫の7施設の名称が明記されています。

いずれの治験についても参加条件等がありますのでご自身でご覧いただきたいと思います。
※ただし、2)については、「募集人数に達したために現在参加募集をしていない」との情報を得ていますので留意ください。
※1)3)については、現在、参加者募集中との確認情報を得ています。

これらがどのような治療なのか、関連情報をネットを使って調べてみますと、
1.について、たとえば、「G47Δ」で検索

脳腫瘍に対するウイルス療法の医師主導治験で高い治療効果を確認―日本初のがん治療ウイルス薬の製造販売承認申請へ―
https://www.amed.go.jp/news/release_20190213.html

がん治療用ウイルスG47Δ(DS-1647)の希少疾病用再生医療等製品の指定獲得についてhttps://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006664.html

がんのウイルス療法の臨床開発https://www.haigan.gr.jp/journal/am/2018a/18a_sl010SP1.html

がん治療用ヘルペスウイルスを用いた脳腫瘍に対する医師主導治験で高い治療効果を確認-東大
http://www.qlifepro.com/news/20190215/clinical-trials-of-g47d-against-glioblastoma.html

ウイルスでがん治療「腫瘍溶解性ウイルス」今年から来年にかけて相次ぎ承認へ
https://answers.ten-navi.com/pharmanews/16059/

進行性悪性胸膜中皮腫患者に対する増殖型遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスG47Δを用いたウイルス療法の臨床研究の概要(医療専門家向け)
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/glioma/research/form_mesothelioma/doctor.html

などが検索されます。
「ウィルス療法」とは何か、その治療法の一つであることや仕組みの概要、脳腫瘍での治験が先行していること、かかわっている医療機関などを知ることができます。

2.について、たとえば、「Ad-SGE-REIC」で検索

Ad-SGE-REIC製剤と抗PD-1抗体薬を併用した悪性胸膜中皮腫に対する臨床第Ⅱ相試験開始のお知らせ
https://www.mt-gene.com/information/detail.php?id=56

悪性胸膜中皮腫に対するREIC遺伝子治療について
http://www.nigeka-okayama-u.jp/chest/medical/medical016/

岡山大学による再発悪性神経膠腫を対象とする医師主導治験開始のお知らせ
https://www.mt-gene.com/information/detail.php?id=55

「Ad-SGE-REIC」とは何か、かかわっている医療機関などを知ることができます。一つ目の記事は、検索された治験ではないですが、アメリカにおいて「オプジーボとの併用療法の治験」を行うという内容です。「Ad-SGE-REIC」については、今年5月から岡山大学で悪性の脳腫瘍でも治験がはじまっているということです。

治験について自分自身で調べるなかで、専門家のアドバイスを聞きたいことが出てきますので、そうした場合はたとえば、
がん情報サイト「オンコロ」
https://oncolo.jp/about/about
へのお問い合わせ(電話やメール)が利用できます。
なお、上記の1)は、オンコロのサイトにも掲載されています。
https://oncolo.jp/ct/mpm-triallist

治験に関わる情報を得ることはなかなか難しいのが現状で、患者どうしの情報交換も有益だと思います。
たとえば、上述の※で述べましたように、治験情報公開サイトでは「参加募集中」であっても、現在は募集をしていないということがあります。
これをお読みの方で、治験参加中の方はもちろん、上述の治験を含めて治験等に関する情報をおもちの方がありましたら、みぎくりハウスの問い合わせ窓口までお寄せくだされば幸いです。

「臨床研究」「治験」「Ⅰ相」「Ⅱ相」といった専門用語についての解説は、たとえば、
「臨床研究/臨床試験/治験」(オンコロサイト)
https://oncolo.jp/dictionary/clinicalresarch
をご覧下さい。

※なお、本投稿は、特定の治験を勧めるものではありません。また、お寄せいただいた情報をご本人の意志に反して他の方にお伝えしたり、公表することは一切ありませんことを念のため申し添えます。

(中皮腫サポートキャラバン隊)

腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用についての署名のお願い

胸膜中皮腫のセカンドラインの治療薬として、昨年、ニボルマブ(オプジーボ)が保険適用薬として使用されるようになりました。
一方、胸膜中皮腫以外の腹膜等の中皮腫(腹膜、心膜、精巣鞘膜)の患者は非該当とされたままです。
腹膜等の中皮腫患者は、胸膜中皮腫に準じる治療を受けています。
私達は、腹膜等の中皮腫患者にも胸膜中皮腫と同様の治療の選択肢を一日も早く認めて頂きたいと願っています。
この切実な思いを以下の要望にまとめ、政府、薬品会社、医療者の皆さんに届けたいと思います。
できるだけ多くの中皮腫患者の方々にこの要望に加わって頂きますようお願いいたします。同時に、患者家族をはじめ、多くの皆さんにご賛同の署名を頂きますようお願いいたします。
2019年6月7日
中皮腫サポートキャラバン隊
共同代表 栗田英司・右田孝雄