オプジーボ(ニボルマブ)の副作用情報~注意したい「添付文書」「同文書の改訂情報」 (最新改訂は2019年7月)、「副作用発現状況」(~2019/06/30)、「適正使用ガイド」(2019年05月15日更新)

医薬品については、副作用情報などを記載した「添付文書」があり、新たな副作用情報が報告された場合など、適宜、改訂が行われています。
また、製造元の小野薬品から「適正使用ガイド」が提供されています。

オプジーボの「添付文書」<独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)サイト>
PDF版:
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/180188_4291427A1024_1_38

HTML版:
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/180188_4291427A1024_1_38#WARNINGS
添付文書には、特に注意を要する「重大な副作用」「その他の副作用」など重要な情報が記載されていますので、オプジーボを使用中の方などは読まれることを勧めます。
最新版は、2019 年 7 月改訂版です。(*印のついたところが、今回の改訂記載になります。この改訂においては、たとえば「重大な副作用」に「小腸炎」が記載されました。)

「適正使用ガイド(悪性胸膜中皮腫)」(更新日:2019年5月15日)
https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/tekisei/21000129/guide_mpm.pdf
「下垂体異常」などの新しい副作用情報の記載がまだありませんが、主な副作用や対処方法について記載されています。患者にとっても参考になります。

最近のオプジーボの添付文書改訂に関連する報道記事とそのときの小野薬品からのHP上に告知された情報開示内容(改訂の根拠となった症例報告などより詳細な内容が開示されています)をみますと、以下のようなものがあります。

<下垂体異常>
オプジーボ、11人に副作用 脳障害、厚労省が追記指示
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44583610Z00C19A5CR8000/
日経新聞・2019年5月9日
<要約>厚生労働省は9日、「オプジーボ」を投与された患者11人が副作用とみられる脳の下垂体(成長ホルモンや性ホルモンなどの分泌に関わる部位)の機能障害を発症したとして、製造元の小野薬品工業に添付文書に「重大な副作用として追記を指示し、添付文書の「重要な基本的注意」に下垂体機能障害を追記し、投与中は定期的に下垂体の機能を検査するよう求め、小野薬品は指示に従い同日付で追記した。11人のうち1人は因果関係は不明だが死亡。社長は決算会見で「オプジーボの年間投与例が1万7千~1万8千上る」と明らかに今後もオプジーボの販売を拡大する方針も示した。広報担当者によるとオプジーボ投与との因果関係が否定できない死亡例はこれまでもあり、副作用についての記載は自主的なものも含めて見直しを重ねてきたとのこと。
<小野薬品HPから>
https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/info/21000218/OPD_oshirase_201905.pdf

<結核>
オプジーボに結核の副作用…厚労省が追記指示
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190605-OYTET50008/
読売新聞・2019年6月5日
<小野薬品HPから>
https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/info/21000226/OPD_oshirase_201906.pdf

<小腸炎>
オプジーボ 副作用に小腸炎
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190710-OYTET50006/
読売新聞・2019年7月10日
<小野薬品HPから> https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/info/21000230/OPD_oshirase_201907.pdf

また、小野薬品では、オプジーボの副作用として報告されてくる副作用情報を一覧表にして、随時、ホームページ(https://www.opdivo.jp/)で「副作用発現状況」を公表しています。
「安全性・適正使用情報」
https://www.opdivo.jp/basic-info/report/
オプジーボ 副作用発現状況(集計期間:2014/07/04~2019/06/30)<全体集計>
https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/tekisei/20000135/side_effect.pdf
オプジーボ 悪性胸膜中皮腫 副作用発現状況(集計期間:2018/08/21~2019/06/30) https://www.opdivo.jp/drug_info_files/drug_info/opdivo/tekisei/21000141/side_effect_mpm.pdf

オプジーボは悪性胸膜中皮腫に使用される前から、悪性黒色腫の一部など、複数のがんで使用されていますので、悪性胸膜中皮腫で報告されていない副作用であったとしても副作用情報としては同じように注意しなければなりません。
これらの一覧表のもとになる副作用報告は、主治医がオプジーボと関連があると判断したものが報告される、というものです。
したがって、報告数が少ないことで軽視はできません。たとえば、実際の臨床現場では、すでに治験段階で報告されている副作用であれば主治医があえて報告しない、あるいは、すでに副作用情報として報告例がある副作用症例について主治医が(同様に)報告まではしないということは、多忙な臨床現場としてはあり得ます。
そういった中で集められる副作用情報は、患者にとっても貴重な情報です。そして、患者としては、これこれの副作用があります、ということを知ることだけでなく、もしそうした(重い)副作用が起こった場合、どのようにして治療を適切に行うことができるのかどうかを(事前に)説明を聞いておくことも重要です。
こうしたことはオプジーボに限ったことではもちろんありません。新しいタイプの医薬品であるだけに、患者としては、わからないことや説明してもらいたい事は主治医に、主治医が難しければ病院スタッフにはっきりと伝えていきましょう。

(中皮腫サポートキャラバン隊事務局)

腹膜・心膜・精巣鞘膜中皮腫におけるニボルマブ(オプジーボ)使用についての署名のお願い

胸膜中皮腫のセカンドラインの治療薬として、昨年、ニボルマブ(オプジーボ)が保険適用薬として使用されるようになりました。
一方、胸膜中皮腫以外の腹膜等の中皮腫(腹膜、心膜、精巣鞘膜)の患者は非該当とされたままです。
腹膜等の中皮腫患者は、胸膜中皮腫に準じる治療を受けています。
私達は、腹膜等の中皮腫患者にも胸膜中皮腫と同様の治療の選択肢を一日も早く認めて頂きたいと願っています。
この切実な思いを以下の要望にまとめ、政府、薬品会社、医療者の皆さんに届けたいと思います。
できるだけ多くの中皮腫患者の方々にこの要望に加わって頂きますようお願いいたします。同時に、患者家族をはじめ、多くの皆さんにご賛同の署名を頂きますようお願いいたします。
2019年6月7日
中皮腫サポートキャラバン隊
共同代表 栗田英司・右田孝雄